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マッキネッタで美味しいカッフェ!直火式のビアレッティ モカエキスプレスの淹れ方・使い方

投稿日:2018-08-23 更新日:

kaboompics / Pixabay


僕の親愛なる友人Feaの旦那さんリカルドは、ひとまわり年上のジェントルマン。坂本龍一を敬愛し、相撲が大好きで、彼の部屋はおもちゃでいっぱいです。

そんな彼が、僕の出発の朝にくれたのが写真のマッキネッタ。モカとも呼ばれるMacchinettaは、イタリアの家庭に必ずある直火式コーヒーメーカで、下からお湯を噴き上げることで豆の濃い風味を抽出する、簡易エスプレッソマシン。

 

美味しい淹れ方を伝授してもらったので、こちらで紹介したいと思います。

 

 



日本では、エスプレッソというと専用のマシンで抽出する、バールなど専門店の特別なコーヒーのようなイメージですが、イタリアの一般家庭で日常的に淹れるのはこういった直火式エスプレッソメーカー。「マキネッタ Macchinetta」(小さなコーヒーマシン)と呼ばれ、イタリア人が自宅で飲むカッフェは必ずと言っていいほどこの器具を使います。日本で普及しているドリップ式のコーヒーメーカーは彼らに言わせるとアメリカーノ(アメリカ式)で珍しいようだ。

イタリアでは一家に1台は持っている、お茶の「きゅうす」的なマッキネッタですが、見た限りでは2杯用、4杯用と大小サイズを持ち合わせているお家がほとんどでした。



(1) 簡単に仕組みを説明すると、この器具は3層の構造になっていて、直火のあたる一番下の部分が水を入れるボイラー。中段フィルターのコーヒー豆の層を、蒸気圧で押し上げられたお湯が通り、上の部分に抽出されるのです。

まず、下部ボイラー内の線のところまで水を入れます。側面に付いている安全弁の下まで水を入れます。コーヒーフィルターをボイラーにセットして、コーヒー豆の粉を小山盛りくらいに満たします。形は違えどエスプレッソですからね、豆は「深煎り(ダークロースト)」の「細挽き(シュガーメッシュ)」を使いましょう。直火式の場合、コーヒーの粉はならす程度で、上からタンピングはしません(押さえつけない)。上部を付ける時に自然に押しならされます。

 



(2) 上のサーバー部分を取り付けます。少し強めにしっかり回して固定しないと、蒸気の圧力で横から溢れ出てしまうので注意! 用意ができたら、器具をごくごく小さな弱火にかけましょう。ボイラーの底面より内側の径になるよう火加減しないと、取っ手の部分が熱で焼けてしまうので、ここも注意!(僕も2日目でやってしまった・・) また、日本のコンロでは小さなマッキネッタが乗らないことがあるので、その場合は写真のように網などを敷いて。

 



(3) 1~2分で、抽出されたコーヒーがノズルを通って上に溜まってきます。シュワシュワシュワ~、ポコポコポコ・・ という音がして液体が上がりきったら、すぐに火を止めてコンロからはずします。小型ゆえにか、けっこう早い。まさにエスプレッソ!(急行列車) そしてここでの注意点は、コンロの傍で待っているということ。抽出終わったのに火にかけたままだと空焚きになっちゃうし、せっかくのコーヒーを沸かしちゃったら風味が台無し!

 



(4) お店のマシン式エスプレッソほど濃厚トロリとはいかないし、クレマもほとんど立たないけれど、上手な淹れ方をマスターすれば美味しいカッフェが毎日飲める! 僕の定番はカッフェ・ラッテ。苦味とコクの強い直火式エスプレッソだからこそのビターテイストで、朝は目覚めスッキリだしお腹にもヤサシイ♪ イタリアでの日々を思い出す味。

 



(5) 基本的にメンテナンスフリーなお手軽スタイルのエスプレッソ・メーカーです。飲みたいと思った時にいつでも簡単に楽しめるのが、マッキネッタの魅力ですよね! さて、飲んだ後はすぐに水洗いしてあげましょう。だけど洗剤は使っちゃダメ×! 洗剤臭くなっちゃいます。よく水洗いしたら、逆さにして置いておきましょう。水気が残らないようにしっかり乾かします。

マッキネッタは、使うごとにコーヒーの香りが器具になじみ、使い込むほど美味しく淹れられるようになるという、イタリアならではの『一生モノ』です。大事に使えば何十年でも使い込めるそうですよ! (※ サーバーに付いてる内側のゴムパッキンだけは消耗品なので、寿命が来たら交換しないといけません)

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